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2019/07/03

SketchUp 消しゴムコマンド


<機能1:消しゴム>

・クリックしてエッジを削除
・クリックしたままドラッグしてエッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめて削除



<機能2:消しゴムによる連続選択

・クリックしたままドラッグしてエッジを連続選択
→左ボタンを離さずに、[Space]キー(選択ツール)を押すと、削除はせずに選択状態をキープできる

→ここで、選択エッジを右クリックすると、コンテクストメニューから、[エンティティ情報]を表示して、エッジの属性を変更したり、[削除]・[非表示]・[エッジをソフトニング/スムージング]等も選択可能(以下連続選択で同様)




<機能3:エッジの非表示

・[Shift] を押しながらクリックして、エッジを非表示
・[Shift] を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめて非表示
→左ボタンを離さずに、[Shift] は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すと非表示にはせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)



<機能4:エッジのソフトニング&スムージング


・[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) を押しながらクリックして、エッジをソフトニング&スムージング
・[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめてソフトニング&スムージング
→左ボタンを離さずに、[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すとソフトニング&スムージングはせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)



<機能5:エッジのソフトニング&スムージング解除

・[Shift]+Option(MAC)/Ctrl(WIN) を押しながらクリックして、エッジのソフトニング&スムージング解除
・[Shift]+Option(MAC)/Ctrl(WIN) を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめてソフトニング&スムージング解除
→左ボタンを離さずに、[Shift]+[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すとソフトニング&スムージング解除はせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)


<その他>

・[消しゴム]によるクリックでは、隠しジオメトリとなっているエッジは削除(選択)できないが、[消しゴム]による連続選択では、隠しジオメトリが非表示でも、ソフトニング&スムージングされたエッジを選択可能(但し非表示のエッジは選択できない)

・[消しゴム]で[面]をクリック/ドラッグしても、[面]は削除されない
・[消しゴム]で[面]を右クリックすると、コンテクストメニューから[面]を削除可能
 →[消しゴム]ツールから、[選択]ツールに変更しなくても[面]を削除可能


2018/12/21

LayOut のスクラップブックのフォルダのユーザーライブラリフォルダ内への追加方法・・

LayOut で扱うデータは、[環境設定] > [フォルダ] で以下の3つがフォルダで指定されています。

[テンプレート]
[スクラップブック]
[パターンの塗りつぶしのイメージ]

[テンプレート]については、アプリケーション本体内部のリソースフォルダ内の、日本語版のフォルダ(*1)と、ユーザーライブラリフォルダ内のテンプレートフォルダ(*2)が指定されています。独自のテンプレートを保存する場合は、このユーザーライブラリフォルダ内の指定されたテンプレートに保存すればよく、いくつかサブフォルダを作って分類することも可能です。

(*1) /Application/SketchUp 201X/LayOut.app/Contents/Resources/Japanese.lproj/Templates
(*2) ~/Library/Application Support/SketchUp 201X/LayOut/Templates

サブフォルダを作るために、ユーザーライブラリフォルダにアクセスするためには、通常は不可視のフォルダとなっているため、Finder の [移動] メニューで option キーを押しながら、[ライブラリ]を選択します。
テンプレートの選択時は、サブフォルダも表示されるので、独自にテンプレートを分類・整理することが可能となっている状況です。(ユーザーライブラリ内のテンプレートフォルダは、[マイテンプレート]として表示されています)


・・・とここまでは、問題ないのですが、最近増えてきたスクラップブックも、同様にサブフォルダをつくって分類可能だろうと思って、スクラップブックフォルダにもサブフォルダを作ってみたのですが、サブフォルダ内のスクラップブックには、アクセスできません・・・  バグなのか?とおもい問い合わせてみたところ、どうやらこれは現状の仕様ということで、サブフォルダを作った場合は、直接そのフォルダを、[環境設定]の[フォルダ]で指定しておかなければならないことが判明しました。

そこで、テンプレートの場合と同じように、ユーザーライブラリ内のスクラップブックフォルダ(*3)内にサブフォルダを作って、[環境設定]の[フォルダ]から指定しようとしたところ、フォルダの選択ダイアログには、通常不可視のライブラリフォルダ自体がリストアップされないため、選択できません。

(*3) ~/Library/Application Support/SketchUp 201X/LayOut/Scrapbooks

というわけで、調べたところ、やっぱり方法がありました。フォルダの選択ダイアログで

  command + shift + . (ピリオド) 

です! これで、不可視のユーザーライブラリフォルダが選択可能になるので、(*3) のScrapbooksフォルダ内のサブフォルダを選択可能です。


・・・という、macOS 固有の問題でした・・・

実際の Scrapbook 選択パレットでは、階層化されたフォルダ自体は表示されませんが、これでサブフォルダ内に入れたスクラップブックもアクセス可能となりました。
















2017/03/26

SPACEキーを押すとモデル情報ダイアログ(ジオロケーション情報)が表示されてしまう件

最新版の SketchUp 2017 になってから、時々、選択ツールのショートカットである、スペースキーを押したときに、選択ツールではなく、「モデル情報」ダイアログが表示される状況となってしまうことがあります。うまく動いているときは問題ないのですが、なぜかこの症状となってしまうとなおりません。OS X ElCapitan より前の OS ではこの症状はなかったのですが・・・

最近ようやく解消方法について、いくつか情報を発見することができました。
一つは SketchUp.com の HELP の下記のリンクです・・
https://help.sketchup.com/en/article/166485

Mac の [システム環境設定] の [キーボード] の [ショートカット] についても 2017/3/22 に下記リンクが公開されました・・
https://support.apple.com/ja-jp/HT204434


解消方法は、[システム環境設定] の [キーボード] の [ショートカット] で表示されるダイアログで、[フルキーボードアクセス] の有効範囲を示すラジオボタンを、「すべてのコントロール」ではなく、「テキストボックスとリストのみ」とするということです。
このラジオボタンの切り替え自体のキーボードショートカットが「Ctrl+F7」(LapTop の場合は「Ctrl+Fn+F7」)というわけです・・

ちなみに、「すべてのコントロール」が指定されている状況で SketchUp を起動すると、画面左下のアイコンが、下記の様に青くハイライトされています。
この状況でスペースキーを押すと、マウスがなくても対象をクリックしたことにできるわけです。初期設定が左下のアイコンだったため、スペースキーを押すとモデル情報ダイアログのジオロケーション情報が表示されてしまっていたわけです。
ちなみにこの状況でTABキーを押すと、ワークスペースの周囲に表示されているアイコンを順番にハイライト状況にできます。スペースキーでそのアイコンを選択できるというのが、[フルキーボードアクセス]での[すべてのコントロール]を選択可能にするという設定というわけです。

OS X のアクセシビリティーに関する機能アップの影響だったということで、MAC 固有の症状でしたが、ようやくすっきりしました・・

2016/06/14

my.SketchUp.com beta リリース!

2016/06/13-15 3DBASECAMP 2016 の初日の KEYNOTE で WEB ベースの SketchUp ( my.sketchup.com ) のβ版の発表があり、同時刻にリリースされました! 


現在、β版で招待制の公開となっています。上記URLのトップページから 'Request Invite' ボタンをクリックして、メールアドレス、名前を入力して、招待メールが届くのを待ちます。

後述しますが、my.SketchUp は Trimble Connect と連携するので、既に SketchUp で Trimble Conenct のアカウント登録をしている場合は、同じメールアドレスで招待を受けるとよいと思います。


今回、3DBASWCAMP2016 の参加者には KEYNOTE での発表と同時に、招待メールが届きました。 Trimble Connect と同じアカウントで申し込んでいたので、同じアドレス宛に招待が届き、アクセスするとTrimble Connect にアップロードしていたプロジェクトファイル (*.skp) を確認でき、スムースにデータを開くことができました。


 my.SketchUp.com の詳細については、 http://help.sketchup.com/en/mysketchup に詳しく記述されています。概要は以下の通りです。

・SketchUpPRO/Make が起動できるマシン
・Win/Mac だけではなく Linux もサポート 
・WebGL に対応したモダンブラウザ
・グラフィックカードとシステムメモリ

アプリケーション版 SketchUp との違い

・Web で Sign in が必要 (Google Account または Trimble ID) 
・拡張機能(plugins)は非対応 (現在は非対応と書かれているので将来は?)
・あらかじめ設定された Style を多数採用しているが、現在は Style の編集は不可
・コンポーネントの作成は幾つかの機能が開発中で未対応
・ブラウザ上で動くのでいくつかのショートカットがブラウザとバッティングするため変更されている。(将来的にショートカットのカスタマイズをできるようにする?)
・インターフェースとメニューアイテムの変更


すでに iOS/Android 版 mobile viewer もあり(こちらも最新アップデート V.3 がリリース) Trimble Connect にアップロードしたデータをブラウザで確認することもできていました。今回のリリースで WEB ブラウザでのモデルの編集も可能となったわけです。

ジオロケーションの読み込みは試したところ画像データは取り込めましたが地形のメッシュはうまく読み込めませんでしたが、対応できるようになるのではないかと思います。
SketchUp 公式フォーラムにて問い合わせたところ John Bacus 氏より、回答がありました。my.SketchUp.com には、Google 3D terrain data API へのアクセスを持たないため、地形のメッシュは取り込めないとのことです。(2016/06/15 追記)




2015/12/16

SketchUp8, 2013 でジオロケーションが読み込めない件

以前のエントリでも記述していましたが、SketchUp8, SketchUp2013 でジオロケーション情報が読み込めなくなってしまった件、2015/6/1以降、Googleのサーバが停止したことを受け、下記ページでその状況と対処方法が正式に公開されています。

Understanding the June 1, 2015 changes that affect SketchUp 2013 and SketchUp 8

上記は、El Capitan (OS X 10.11.2) に SketchUp8 (FREE) をインストールして、[場所を追加...]コマンドを実行した結果です。「詳細についてはここをクリックしてください」というところからもリンクしています。

Trimble は2012年に Google から SketchUp を取得しましたが、それまで Google のサーバにアクセスして動いていた [ジオロケーション] - [場所を追加...] コマンドや、[3DWarehouse] - [モデルを取得...] コマンドなどは、経過措置として、Google のサーバへのアクセスを Trimble のサーバにリダイレクトするように Google 側が対応してくれていました。その経過措置が 2015/5/31で終了したことで、2015/6/1以降、SketchUp8, SketchUp2013ではジオロケーション情報が読み込めなくなってしまった状況です。

上記ページでは、もちろん新しいバージョン(2014, 2015, 最新は2016)へのアップデートをするように記述されていますが、アプリケーション本体に記述されている情報の書き換え方法(下記リンク)も、公式に公開されています。

Resolving issues related to June 1, 2015 changes that affect SketchUp Pro 2013 and SketchUp Pro 8

以前のエントリでは、リダイレクトされる前の情報のままでも良かったのですが、2015/6/1以降、リダイレクトされなくなったので、場合によっては、今回の上記リンクで示され、ダウンロード可能となっている [SketchUp.dat] ファイルを直接全て差し替えると良いでしょう。 
ダウンロードリンクは、 SketchUp8 用 SketchUp.dat と、SketchUp2013 用 SketchUp.dat と、内容はそれぞれ別なので、ご注意を・・

SketchUp8 用
http://assets.sketchup.com/files/su8/SketchUp.dat.zip

SketchUp2013 用
http://assets.sketchup.com/files/su13/SketchUp.dat.zip

ちなみに、El Capitan (OS X 10.11.2) にインストールした SketchUp8 (FREE) でも、上記対処をすれば、[場所を追加...] できることが確認できました。










2015/07/16

Push/Pull コマンドでダブルクリックしたときの振る舞い・・

Double Click -> Push or Pull ??


SketchUp の代表的コマンドともいえる Push/Pull コマンドでは、はじめに Push/Pull した値と方向を覚えてくれており、2回目以降は、面をダブルクリックするだけで同じ値と方向の Push/Pull をしてくれます。

このときの基本的な注意事項は、はじめの Push/Pull で操作した面が [表] だったか [裏] だったかを意識しておく事です。2回目以降、最初の面と同じ状態の面をダブルクリックしないと、最初と同じ方向に Push/Pull されないということです。
(英語ですが公式ヘルプの記述はコチラ↓)
Push/Pull Tool: Repeating a Push/Pull operation
http://help.sketchup.com/en/article/94889


ところが、モデリング中、このダブルクリックによる Push/Pull で、最初と同じ面をダブルクリックしているにもかかわらず、時々、逆方向に Push/Pull される場合があり、なぜなんだとずっと悩んでいました。
まず気付いたのは、はじめの Push/Pull がマウス操作だったのか? VCB から数値入力したのか? で、その後のダブルクリック動作に違いがあるということです。どうやら、ダブルクリック時に思ってたのと違う方向に Push/Pull されるのは、 VCB から数値入力した場合に起こっているということです。

そこで、最初の Push/Pull と 2回目のダブルクリックによる Push/Pull を、以下の通り検証してみました。

 1〜8:はじめの Push/Pull をマウス操作
9〜24:はじめの Push/Pull で VCB から数値を入力

検証で判明した事は、やはり、はじめの Push/Pull をマウス操作した場合は、2回目のダブルクリックで問題はなく、はじめの Push/Pull を VCB から数値入力した場合は、すべて思ってたのと逆の方向に Push/Pull されてしまうということでした。

これで全て納得できた!とおもっていたところ、検証をさらに繰り返してみると、VCB からの数値入力で、正常に動作することもあり、ますますわけがわからなくなってしまいました。(正常に動作し始めると、その後はずっと正常に・・・)


Mac だけの特有の状況なのかもしれませんが、その後、再現性のある、ある法則(?)が判明しました。 はたしてこれは仕様なのか? BUG なのか? よくわかりませんが・・・

検証結果は以下のとおり・・・

<ダブルクリックが逆動作となる場合>
(1)裏面を VCB によらず Pull する (または、表面を VCB によらず Push する)
(2)その後別の面を VCB から数値入力して Push/Pull する
(3)すると、この動作以降のダブルクリックによる Push/Pull は逆方向となってしまう

<ダブルクリックが正常動作となる場合>
(1)裏面を VCB によらず Push する (または、表面を VCB によらず Pull する)
(2)その後別の面を VCB から数値入力して Push/Pull する
(3)すると、この動作以降のダブルクリックによる Push/Pull は正常動作となる

まあ、VCB から数値入力した場合は気をつけましょうということでしょうか・・
あるいは、ダブルクリック前は、必ずマウス操作による Push/Pull にしておく??

SketchUp は、表面でも、裏面でも、Push/Pull すると、かならず、表面が表になる様にPush/Pull 後の面を構成してくれる(面を状況によって反転してくれる)という仕様なので、そのこととなにか関係があるのかもしれませんね・・・(謎)



2015/06/12

SketchUp Mac 版と Win 版の違いメモ(1) バックアップと自動保存

[環境設定]-[全般] で、[バックアップファイルを作成する]、[自動保存]をチェックして有効にしている場合・・・

自動保存ファイル名
→すでにどこかにオリジナルを保存している場合、同じ場所に生成され、環境設定で設定した時間ごとに上書きされる
(Mac) Autosave_(ファイル名).skp
(Win) (ファイル名).skp (? 確認中・・)

バックアップファイル
→ファイルを保存した時点で、保存したファイルと同じ場所に生成される
(Mac) (ファイル名)~.skp  (※ファイル名の後ろに '~'がつき、拡張子は skp のまま)
(Win) (ファイル名).skb (バックアップファイルは拡張子が *.skb)

一度も保存していない時の自動保存ファイル名
(Mac) Autosave_無題_(N).skp  (N) は連番数字
(Win) 0.skp (? 確認中・・)

一度も保存していない時の自動保存ファイルの保管場所
(Mac) MacintoshHD/Users/(ユーザ名)/Library/Application Support/SketchUp 2015/Autosave/
(Win) マイドキュメントフォルダ (? 確認中・・)

Mac ではときどき、ユーザー/ライブラリの上記 Autosave フォルダ内をのぞくと、いろいろ昔の 「無題」 の自動保存ファイルがたまっている事があったりします・・
(ユーザ/ライブラリへの移動は OPTION キーを押しながら、[移動]メニューから[ライブラリ]を選択です・・)

Autosave ファイルは、クラッシュしたときにはその直前の設定時間ごとの最後の状態が保存されるファイルで、自分で保存コマンドで無事保存できた場合は、生成されません。(保存完了後に Autosave ファイルは削除されるということです・・) 大きなサイズの場合はデフォルトの5分毎に、Autosave されると、その都度すこしまたされることになってしまいますが、適当な時間で、少なくとも Autosave を有効にしておくほうがよいのかなと・・

Backup ファイルは、ファイルを保存するときに、そのファイルを名前を変えてコピーしておくものです。なので、その後の作業で更新された情報は Backup ではなく Autosave で設定時間毎に保存されるというようにしておかないと、だいぶ逆戻りということになってしまうわけです・・





2015/04/05

LayOut の寸法線のカスタマイズ

SketchUp による Information Model を取込み、 LayOut で Drawing として表現する上で、LayOut の寸法線はどこまでカスタマイズ可能なのか? さまざまな 2D-CAD ではかなり細かな設定が可能ですが LayOut で 2D-CAD 的 Drawing 表現がどこまで対応できるのか検証してみたものです。
上記の寸法線は LayOut で 1/50 程度の Drawing を表現する上でカスタマイズしたものです。それぞれ選択すると、[寸法スタイル]と[形状スタイル]そして[フォント]ダイアログで表示される内容は同じですが、上の寸法線は、下の寸法線と比較すると、引出し線の両端部 a と b の部分がゼロとなっています。
[寸法スタイル]で設定可能なのは、ダイアログにあるとおり、寸法値の表示位置(ラインの内側・上・外側)、寸法値が小さい時の表現方法、単位の表示の有無、縮尺、長さの単位と精度、角度の単位と精度などです。
[形状スタイル]ダイアログでは、寸法線の線種・太さ・スタイル・両端のマーカーの種類とサイズ、文字部分の背景色(塗りつぶし)などが設定できます。
そして、寸法値自体のテキストの色やフォントの種類・サイズ・フォントの色・書式などは、[フォント]ダイアログで設定です。

これまでのダイアログでは、寸法線の引出し線の設定は見当たりません。当初はこの部分は設定できないものとあきらめていたのですが・・・
実は寸法線は、右クリックしてコンテクストメニューから[分解]すると、複数のパーツに分解できます。それぞれのパーツは LayOut の [ライン] と [テキスト] なので、寸法線の引出し線部分も、単に [ライン] で構成されていることがわかります。
分解せずに、この引出し線部分の [ライン] の [形状スタイル] を設定する為には、まず、寸法線を選択して ダブルクリックします。(SketchUp の グループの中に入るイメージです)
寸法値の部分をダブルクリックするとやり易いと思います。
ダブルクリックした直後は、全ての構成要素が選択された状況ですが、この状況であれば引出し線部分のみを左右個別に選択可能です。(なにも無いところをクリックしてしまうとグループの外に出てしまうのでご注意を・・)
引出し線のみを選択できたら、あとは[形状スタイル]ダイアログで、端部のマーカー(開始矢印/終了矢印)とそのサイズをカスタマイズします。
上記の通り、見た目はちょっとわかりづらいですが、開始矢印側 (a側) はプルダウンの一番上 (マーカーなし) 、終了矢印側 (b側) はプルダウンの一番下 (端点から延長方向に同じ線) が設定されています。要するに、引出し線と寸法線の交点のマーカーが、単に延長線で、その大きさが設定されているわけです。はみ出す部分を無くしたい場合は数値をゼロにするか、開始矢印側と同じく、プルダウンから一番上を選択します。
あとは、a側ですが、拡大してよく見ると、端点を示す水色のポイントが2つ表示されています。この部分の内部的なしくみはわかりませんが、端点部分の水色のポイントは、マウスでドラッグして位置を変更できるので、コチラ側はなるべく拡大して、好みの位置に変更するという状況です。左右独立しているので、両端の位置を合わせてカスタマイズ完了です。

出来あがった、オリジナル寸法線は、スクラップブック化しておきましょう。スポイトでこの寸法線のフォーマットを吸い取ってから、寸法線コマンドを実行すると、以降は同じ書式で寸法線が描画可能です。

SketchUp 2015 から採用された LayOut のラベル機能とあいまって、Information Modeling された 3D Object を LayOut で Drawing 表現可能となり、これは実務レベルでも新たなワークフローとなってきています。









2015/02/20

エンティティ情報ダイアログの表示がおかしい時の対処法・・?

SketchUp のウィンドウメニューから表示する「エンティティ情報」ウィンドウですが、モデリング中にはなにかと参照する無くてはならないものです。Macの場合、他のウインドウ(レイヤやシーンなど)に自動的にくっついて、タイトル部分をダブルクリックすると最小化したりして、ワークスペースを使いやすくしてくれているのですが、このことがなにか影響しているのかどうか?時々、表示がおかしくなってしまうことがあります。

表示されているはずなのにどこにもなかったり、気付くと画面の左上にいってしまっていたり、しかもタイトルバーがメニューバーの後ろになってしまい、移動ができず、さらには表示項目欄が横方向にはのびるのに縦方向にはのばせなかったり、必要事項が参照できないなどなど・・

↑左上によってしまい移動不可能な状態

↑面を選んでも面積が表示されない状況

SketchUp を終了させて再起動しても直らない・・こんな時の対処方法です・・
すでにフォーラムにはだいぶ前から掲載されていた様ですが、最近ようやく発見してすっきりしました。

Mac の場合、ライブラリのプリファレンスフォルダ内の該当ファイルを削除するなどの方法もある様ですが、単純な以下の方法で対処可能です。


SketchUp -> 環境設定 -> ワークスペース で「ワークスペースをリセット」!
既知の方にはなんてことないですが、同じ状況になってしまっている方はお試しを^^;

ところで、エンティティ情報ダイアログで、エッジを選んだ時の日本語表示がちょっと変・・フォーラムにも報告したので、メンテナンスリリースでなおるといいなぁ・・


2014/12/13

LayOut ファイル (*.layout) フォーマットの秘密?

SketchUp のモデルデータや画像データ、テキストデータを取込み、それらをレイアウトして、ページ・ドキュメント化、そのままスライド・プレゼンテーションもできる、 LayOut 。
データを保存すると拡張子は (*.layout) となりますが、その中身はいったいどうなっているのでしょうか?
実は秘密でもなんでもなく LayOut の File Format については、公式サイトに以下のアーティクルがあります。

LayOut File Format

そう、 (*.layout) ファイルは実は単なる圧縮ファイルで、拡張子 (*.layout) を (*.zip) と書き換えると、解凍可能なのです!! (実際のデータの解凍は必ずバックアップを取る等、自己責任にてお願いします。)


解凍すると、ファイル名の拡張子を除いた部分と同じ名前のフォルダが生成されます。
その中には、いくつかのXMLファイルとサムネール画像があり、さらにサブフォルダとして、[pages] と [ref] が見て取れます。
[pages] フォルダには LayOut で作成されていた各ページのレイアウトに対応した、そのページの内容を示すXMLファイルが入っています。
[ref]フォルダには、各ページで参照している SketchUp ファイル (*.skp) やイメージファイル (*.jpeg, *.png) などが全て収納されています。

LauOut は内部に取り込んだ SketchUp ファイルや画像ファイルは日付と時間で管理しており、リソースとして取り込んでいるものと、参照していたオリジナルのファイルとの比較をして、参照元が更新されて日付が新しくなっていると、デフォルト設定では LayOut 起動時にそれを感知して、外部から再度取り込み直すかどうか?聞いてくる様になっています。
上記のとおり、(*.layout) データを解凍すれば、状況によっては参照元のファイルを無くしてしまった場合や、参照元のファイルの保管場所が変わってどのファイルを参照していたかわからなくなった場合などでも、 SketchUp データはここから取り出す事も出来るという事です。
もっとも、LayOut 側で取り込んだ SketchUp データを右クリックして [SketchUp で開く] 事でも復旧させる事はできるわけですが・・・
(その意味では、データのやりとりをする場合は、参照ファイルは渡さなくてもすべてパッケージされているということになります。)

余談ですが、 LayOut にはファイルとしてテキストファイルやリッチテキストファイルもインポートできる訳ですが、エクセルなどの表形式のデータについては、ファイルとしてはインポートできませんが、データを開いて、セルを複数選択したものを、コピー&ペーストして、表形式のまま、テキストボックスに取り込む事も可能です・・




2014/11/27

SketchUp のプラグインファイル 拡張子 *.rbz について・・

バージョンアップを重ねてきている SketchUp のいままでのタイムラインのなかで、Ruby による拡張機能がサポートされたのは SketchUp Ver.5 でした。
その後さまざまな Plugin が公開され今日に至るわけですが、Google傘下となった Ver.6 〜 Ver.7 までは、プラグインのインストール方法は、SketchUp を終了させて、手作業で、所定のフォルダ(*1) にルビーファイルと関連データの入ったフォルダのセット(多くの場合、ZIP圧縮されていたファイルを事前に解凍していました)をコピー(移動)して SketchUp を再起動するというものでした。

(*1) Mac の場合 (Macintosh HD)/ライブラリ/Application Support/Google SketchUp 6 (または7)/SketchUp/plugins (または tools)

Google 傘下としての最終バージョンとなった Ver.8 からは、 SketchUp をいちいち終了させなくても、拡張機能をインストールできる様になり、さらには、Trimble 傘下となって SketchUp 2013 からは Extention Warehouse でブラウザからインストールしたプラグインを管理できる様になって、現在に至っています。

拡張機能のファイルは、拡張子 (*.rbz) となりましたが、実はこのファイルは、拡張子を (*.zip) と書き換えると解凍可能で、しかも、解凍されたファイルは、従来の方法も残されているので、手作業で所定のフォルダ (*1) にコピーする事でもインストールが可能です。


(*.rbz) ファイルをわざわざ拡張子を書き換えて解凍してから手作業でインストールする人はいないかもしれませんが、古い形式の拡張機能ファイル (*.rb, *.rbs, 関連フォルダ)も、インストールする方法が残されている事は覚えておいてよいのではないかと思います。

また、Extention Warehouse による管理が実装されたSketchUp2013からは、ユーザーがインストールする拡張機能は、従来の場所(*1) から、ユーザーのホームディレクトリの下のライブラリフォルダ (*2) がデフォルトとなりました。(Macの場合通常非表示となっているため、アクセスする場合は[OPTION]キーを押しながら[移動]メニューから[ライブラリ]を選択で表示できます。)

(*2) Mac の場合 (Macintosh HD)/ユーザ/(ユーザ名)/ライブラリ/Application Support/SketchUp 2013 (または2014, 2015)/SketchUp/plugins

要するに、Extention Warehouse などから自動でインストールされる拡張機能 (*.rbz) はユーザのホームディレクトリのライブラリフォルダ(*2)、古くからの方法で、手作業でインストールする拡張機能 (*.rb, *.rbs, 関連フォルダ) はシステムのルートのライブラリフォルダ(*1) という様に、使い分ける事も出来るという事です。









2014/11/14

超・強力になった LayOut2015 のラベル

LayOut2015 のラベルツールですが、まず、いままで引出し線は1つのセグメントまたは曲線でしたが、今回2つのセグメントで構成される引出し線がデフォルトとなりました。
(1セグメントの場合は、2点目でダブルクリック)
表面的にはこれだけなのですが、超・強力になった続きがあります・・

いままでも LayOut に取り込んだ SketchUp データに、引出し線・寸法線を記入する場合、コンテクストメニューで、「オブジェクトスナップ」をチェックしておけば、
SketchUp モデルの端点・エッジ・面・グループ・コンポーネント・ダイナミックコンポーネントにアクセスして、その属性情報をそれぞれ取得できていたのですが、属性情報が複数ある場合、それらを選択することはできませんでした。
例えば、あるグループ図形(ソリッドモデル)の体積を参照したいのに、そのグループ図形の属性情報として、グループ名になにかテキストを入力してしまうと、体積ではなく、グループ名がラベリングされる仕様となっていました。

今回のアップデートでは、まさにそこが大幅に機能強化され、LayOut 側でラベリング時にどの属性情報を記述するか、選択可能となりました。
さらにそれだけではなく、いままでは、ラベリングされたテキストは、クリック(モデル参照)時にSketchUp データの属性を読み込んでテキストに変換されていたため、たとえば、参照している SketchUp データを変更した場合、 せっかく LayOut でそれを感知して、SketchUp データを更新(リロード)した場合であっても、すでにラベリングされていたテキストは更新されず、変更内容がある場合は、再度ラベリングしなおさなければなりませんでした。

なんと今回のアップデートでは、この部分も改善され、モデルの属性情報に変更があった場合、そこを参照していたラベルのテキスト内容もモデルに合わせて更新される様になったのです!!

今回のアップデートは SketchUp + LayOut による 3D model に連動した Document 作成にさらなる飛躍をもたらすものだと確信している次第です・・

SketchUp + LayOut の場合、この機能をどう使うかについては特に決まり事はなく自由です。参照可能な属性情報は、以下の通りです。

モデリングデータはほとんどがグループ化されていると思うのでまずはグループの場合
SketchUp 側でグループ化した場合、エンティティ情報を見ると、デフォルトではグループ名は空欄で、ソリッドの場合体積情報が表示されています。<名前>の欄になにかテキストを入力すると、その内容を LayOut 側で選択してラベリングできますが、さらに<体積>も選択(あるいは1つのラベルに両方表示)出来る様になりました。

ラベルツールで、最初にどこをクリック(参照)するかで、ラベリングテキストとして選択できる内容が変わってきます。まずは、「点」と「線」と「面」。
「頂点」をクリックした場合は、モデルデータの原点からの絶対座標<コーディネート>
「エッジ」をクリックした場合は、クリックした線分の<長さ>
「面」をクリックした場合は、クリックしたエリアの<表面面積>

また、選択したモデルデータがグループ化されていて、ソリッドだった場合、ラベル時に表示される自動テキストに似た<>で囲まれたタグテキストの下の水色の▽をクリックすることでダイアログが表示され、ソリッドグループの<体積>、名前欄にSketchUpで入力したテキスト<グループ名>も選択できます。

コンポーネントの場合はさらにコンポーネントとしての<定義>という、選択可能な属性情報が増え、<種類>欄で例えばIFCタグを選択すると、自動的にコンポーネントオプションに、さらにいろいろな属性を入力できる様になります。(IFCタグを入力して LayOut の ラベルで参照する場合は、少なくともコンポーネント化することが必要ということです。)

加えてさらに、ダイナミックコンポーネントとすると、属性情報自体を自由に定義して追加できるので、パラメータと連動する複雑な図形処理をしなくても、また、IFCタグなどを利用しなくても、単にコンポーネント化したモデルデータにオブジェクトとしての様々な属性情報を持たせただけのダイナミックコンポーネントとする事ができ、それを LayOut で参照できるようになるわけです。

2015では、IFCのインポート・エクスポートも可能となり、他のBIM系ソフトウェア(ArchiCAD, Reivt, etc) との実際のデータ交換など、まだまだ試さなければならない事も多いですが、まずはとりあえずグループ化・コンポーネント化した 3D モデル情報と連携する LayOut によるドキュメント作成にはかなりの期待ができると思っている次第です。

ちなみに、Label Tool では、上記の SketchUp モデル参照時のタグだけではなく、LayOut の [ドキュメント設定] の [自動テキスト] で定義されているタグもそのまま利用可能で、自分で定義したカスタムタグも利用可能です。
逆に言うと、タグによる参照が先のバージョンで実現できていたので、今回のアップデートも可能になったのではないかと思います・・ 

PS:単位の記述で、2乗と3乗の数字の部分が文字化けしている様です・・日本語版特有の問題なのかどうか・・・ SketchUp Forum で問合せ中・・・

2014/11/04

SketchUp Pro 2015 ツールバーのデフォルトセット、新しいコマンド

2015のツールバーのデフォルトセットです。

[選択][消しゴム][線/フリーハンド][円弧/2点円弧/3点円弧/扇形][長方形/回転長方形/円/ポリゴン][プッシュ/プル][オフセット][移動][回転][縮尺][メジャー][テキストツール][ペイント][オービット][パン表示][ズーム][全体表示][場所を追加][モデルを取得][拡張機能ギャラリー][LayOutに送信]
今回、原点に立つ人物は、コンポーネントの説明によると以下の通り・・

Steve
Paul Stevenson Oles, FAIA (アメリカ建築家協会フェロー) は建築家で America Society of Architectural Illustrators (アメリカの建築イラストレーター協会)の共同創立者です。スティーブは長めに散歩したりワークアウト、様々なデザイン、愛車である2008 年型の Triumph Bonneville でニューメキシコ州をドライブするのを楽しんでいます。

新たに追加されたコマンドは「3点円弧」と「回転長方形」です。

「3点円弧」については開始点と中間点と終了点、3つの点をクリックして、その3点を通る円弧を描画するもので、今までなかった事の方が不思議とも言えるコマンドなのですが、SketchUp の場合、円/円弧は多角形で表現している関係上、開始点と終了点はいいのですが、中間点がちゃんと円弧上にのるかどうか?という問題がありました。
今回試してみると、指定した3点をとおる円弧が描画できます。その種明かしは、描画された円弧を構成するセグメントの長さを計ってみると判明します。要するに、開始点と中間点、中間点と終了点という、2つの円弧を同じ半径で描画していることがわかります。



「回転長方形」は「長方形」入力前にまず、1辺の回転角度を示す中心点とそこからの長さを入力してから「長方形」入力するのですが、最初に入力した辺を回転軸とする、勾配方向の回転角度も入力出来る様になっています。また、最初の点の入力時に、マウスを押しっぱなしにすると、「回転」コマンドの時と同様に、どの平面に直行する辺なのか、その回転軸を任意に指定できるようになっています。
屋根やスロープのモデリングに利用できそうです。

Value Control Box にその都度、入力可能な数値も表示されているので、例えば2辺目の入力時には、勾配を示す角度と、勾配方向の長さを、カンマで区切って数値入力可能です。(ちょっと言葉での説明は難しいですが、試すとすぐ理解できると思います^^;)