2013/05/27

Extention Warehouse で Plugin をインストール - Solar North (太陽北) コマンド

今回の SketchUp 2013 のリリースで新たに強化された機能は大きく分けると2つ。
一つは LayOut による 2D Drawing 表現のための機能強化。そしてもう一つが Extention Warehouse (beta) による SketchUp の拡張性の強化。ということで、試してみました。


SketchUp 2013 になって、Ruby Script による Plugin のインストール方法が、よりスマートにできるようになりました。もちろん、いままでと同じように Plugin をダウンロードして、マニュアル作業で所定のフォルダ (*1) にいれて SketchUp を再起動する方法や、 SketchUp 8 からサポートされた [環境設定] の [機能拡張] から *.rbz ファイルを選択して [機能拡張をインストール] する方法も残されています。


いままでの方法に慣れてしまっていると、 WEB ブラウザで 今回新たに公開された Extention Warehouse にアクセスして、必要なプラグインを検索してダウンロードしてしまいそうになり、実際、 WEB ブラウザでアクセスした場合は、[ダウンロード] ボタンが表示されてしまい、どこが新しい方法なのだろう?と思ってしまいます。

ブラウザでアクセスした場合の Extention Warehouse

今回新たに追加されたスマートな方法で Plugin をインストールする場合は、SketchUp 2013 本体を起動して、デフォルトで ToolBar に追加された [Extention Warehouse] アイコン または、 [Window] メニューの [Extention Warehouse] からアクセスします。
Extention Warehouse

[Window] メニュー
SketchUp 2013 本体内蔵のブラウザで Extention Warehouse にアクセスした場合は、[ダウンロード] ではなく、表示が [インストール] となり、ここから直接 Plugin をインストールできるようになります。(Google アカウントでのログインが必要です。)

SketchUp 内蔵ブラウザでアクセスした場合の Extention Warehouse
SketchUp 2013 になり、なぜか標準インストールから消えてしまった上記の Solar North (太陽北) コマンドは、建築設計を進める上では必須なので、関係者は  Extention Warehouse の Top developper [SketchUp Team] の一覧から、選択/インストールしておきましょう。

今回の Extention Warehouse からのインストールの最大の特徴は、ログインしたアカウント毎に、インストールされた Plugin をブラウザ上で管理することができるようになった事です。ブラウザの上部、検索ボックスの左の、アカウント名の表示されている部分をクリックすると、 下記に示すメニューが表示され、


[My Extention] を選ぶと、インストールされている Plugin の一覧が表示されます。

現時点 (2013/5/27) で Extention Warehouse に登録されている、SketchUp 2013 で動作確認済という事になる Plugin は 113個 ですが、いままで手作業による方法では煩雑だった Plugin の [インストール] 、さらには [アンインストール] または [一時的な無効化] が、ブラウザ上で可能になった事は、大きなメリットといえるのではないでしょうか?

ちなみに、今回の方法でインストールされる Plugin は Google アカウント毎に管理していることもあるため、Mac の場合、ルートのライブラリフォルダ (*1) ではなく、ユーザーのホームディレクトリ内のライブラリフォルダ (*2) にインストールされるようになっています。手作業によりインストールするものはいままでどおりルート側 (*1) としておけば、 Extention Warehouse で管理するものと区別できそうです。

(*1) /ライブラリ/Application Support/SketchUp 2013/SketchUp/Plugins/

(*2) /ユーザー/(ユーザー名)/ライブラリ/Application Support/SketchUp 2013/SketchUp/Plugins/

※Mac OS X LION 以降の場合、ユーザーのホームディレクトリ内のライブラリフォルダは、 Finder の [移動] メニューで [OPTION] キーを押すと表示されアクセスできます。(参照エントリはコチラ


<補足> リリースノートより

  • We are installing only the following extensions with the product : Advanced Camera Tools, Dynamic Components, Sandbox Tools, Photo Textures. The other SketchUp 8 extensions (Ruby Script Examples, Ocean Modeling, Utilities Tools, Shadow Strings Fix toolbar, Solar North toolbar) are available for download on the Extension Warehouse.
8ではインストールされていたけど、2013では標準でインストールされなくなった Plugin は上記のとおり・・・
  • The plugins directory on the Mac has moved to ~/Library/Application Support/SketchUp 2013/SketchUp. We no longer install anything into the Macintosh HD/Library/Application Support/SketchUp directory.
Mac の場合、Plugin をインストールするフォルダは、今後はユーザーディレクトリのライブラリフォルダに移動するということが公式に・・ ただ、Extention Warehouse にないPlugin をいままでのルートのライブラリフォルダにインストールしても、現状、認識してくれている様です・・

2013/05/23

SketchUp 2013 の新機能

SketchUp 2013 の新しい機能の解説ページ (英語版)より・・

LayOut の新機能により、SketchUp との連携による Drawing 表現が強化されました

LayOut の新機能
・SketchUp と同じ 'x' や '/' を使った複製・割付
・ラベルの引出し線で曲線サポート
・寸法線のインチ系数値表示を読みやすくする拡張
・リドローの高速化
・ページパネルにページ番号表示
・パターンによる塗りつぶし
・3Dモデルのベクターレンダリングの高速化
・さらに拡大

公式ブログでも詳しく解説されています。(2013/5/23 追記)

SketchUp の新機能
・Extention Warehouse
・アニメーションをビデオ出力可能に
・その他

リリースノートはコチラ

ヘルプフォーラムなどのURLも今回変更されました


SketchUp 2013 リファレンスカード (MAC版)

LayOut 2013 リファレンスカード (MAC版)

※新しい Quick Reference Card (PDF) のダウンロードリンクはコチラです・・ (2013.06.04 追記)

2013/05/22

SketchUp Pro 2013 / SketchUp Make 2013 Release !

SketchUp のメジャーアップデート版 (SketchUp Pro 2013 / SketchUp Make 2013) がリリースされ、同時に WEB サイトも大幅にリニューアルされました。(現状5カ国語)

今回のリリースから FREE 版の表現がなくなってしまいましたが、従来の FREE 版にあたるものは SketchUp Make 2013 とネーミングが変わりました。Autodesk の 123D Make を意識したのでしょうか?(機能的には 123D Design / 123D beta の様な気もしますが・・)
※SketchUpMake は FREE ですが、商用利用は不可となりました。

英語版の新規購入価格は $495 から $590 となりましたが、既存ユーザーのアップデート価格は $95 と従来と同じで、早速アップデートしてみました。
バージョンが年号になり今後は1年以内のアップデートでなければアップデート価格が適用できなくなってしまうのかどうか?気になるところです。
(オーダーした明細には、SketchUp 自体は No charge で、Upgrade 1 year Maintenance & Support が $95 となっていました。)

Google から Trimble になっていたものの、前回のリリース (SketchUp 8 M5) まではインストールされるフォルダにはまだ Google の文字が残っていましたが、今回のバージョンでは SketchUp 2013 というフォルダをそのまま Application フォルダにコピーするというインストール方法となりました。ということで、今までの他のバージョンとの共存は可能です。しかし、今回ネーミングが変わったので、Pro 版と Make(FREE) 版が共存できるのか?とういとそうではなく、どちらもフォルダ名が「SketchUp 2013」アプリケーション名は 年号もつかない「SketchUp」と同じなので、注意が必要です。

Pro 版の SketchUp 2013 フォルダの中には今まで通り3つのアプリケーションが入っています。(SketchUp 8 と比べると赤の色味が若干代わり、LayOut はアイコンが変更になっています。)


また、Mac版の場合、今回のリリースから Mac OS X 10.7 (LION) 以上が必要となってしまいました。直前の SketchUp 8 M5 までは Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) でも起動できていただけに、すこし残念です。


アプリケーションのそれぞれのバージョンナンバーは 13.0.3688 となりました。




ちなみに、PlugIn などをインストールするライブラリフォルダも変更となり、
(Macintosh HD) / Library / Apprication Support / SketchUp 2013 / SketchUp /  Plugins / となりました。
そのため、SketchUp 8 で利用していた PlugIn はそのままでは引継がれません。必要なプラグインは再インストールが必要なので、ひとつずつ動作を確認しなが、今回新たに公開された Extention Warehouse beta  でのインストール方法等も、試してみようと思っています。