2015/07/16

Push/Pull コマンドでダブルクリックしたときの振る舞い・・

Double Click -> Push or Pull ??


SketchUp の代表的コマンドともいえる Push/Pull コマンドでは、はじめに Push/Pull した値と方向を覚えてくれており、2回目以降は、面をダブルクリックするだけで同じ値と方向の Push/Pull をしてくれます。

このときの基本的な注意事項は、はじめの Push/Pull で操作した面が [表] だったか [裏] だったかを意識しておく事です。2回目以降、最初の面と同じ状態の面をダブルクリックしないと、最初と同じ方向に Push/Pull されないということです。
(英語ですが公式ヘルプの記述はコチラ↓)
Push/Pull Tool: Repeating a Push/Pull operation
http://help.sketchup.com/en/article/94889


ところが、モデリング中、このダブルクリックによる Push/Pull で、最初と同じ面をダブルクリックしているにもかかわらず、時々、逆方向に Push/Pull される場合があり、なぜなんだとずっと悩んでいました。
まず気付いたのは、はじめの Push/Pull がマウス操作だったのか? VCB から数値入力したのか? で、その後のダブルクリック動作に違いがあるということです。どうやら、ダブルクリック時に思ってたのと違う方向に Push/Pull されるのは、 VCB から数値入力した場合に起こっているということです。

そこで、最初の Push/Pull と 2回目のダブルクリックによる Push/Pull を、以下の通り検証してみました。

 1〜8:はじめの Push/Pull をマウス操作
9〜24:はじめの Push/Pull で VCB から数値を入力

検証で判明した事は、やはり、はじめの Push/Pull をマウス操作した場合は、2回目のダブルクリックで問題はなく、はじめの Push/Pull を VCB から数値入力した場合は、すべて思ってたのと逆の方向に Push/Pull されてしまうということでした。

これで全て納得できた!とおもっていたところ、検証をさらに繰り返してみると、VCB からの数値入力で、正常に動作することもあり、ますますわけがわからなくなってしまいました。(正常に動作し始めると、その後はずっと正常に・・・)


Mac だけの特有の状況なのかもしれませんが、その後、再現性のある、ある法則(?)が判明しました。 はたしてこれは仕様なのか? BUG なのか? よくわかりませんが・・・

検証結果は以下のとおり・・・

<ダブルクリックが逆動作となる場合>
(1)裏面を VCB によらず Pull する (または、表面を VCB によらず Push する)
(2)その後別の面を VCB から数値入力して Push/Pull する
(3)すると、この動作以降のダブルクリックによる Push/Pull は逆方向となってしまう

<ダブルクリックが正常動作となる場合>
(1)裏面を VCB によらず Push する (または、表面を VCB によらず Pull する)
(2)その後別の面を VCB から数値入力して Push/Pull する
(3)すると、この動作以降のダブルクリックによる Push/Pull は正常動作となる

まあ、VCB から数値入力した場合は気をつけましょうということでしょうか・・
あるいは、ダブルクリック前は、必ずマウス操作による Push/Pull にしておく??

SketchUp は、表面でも、裏面でも、Push/Pull すると、かならず、表面が表になる様にPush/Pull 後の面を構成してくれる(面を状況によって反転してくれる)という仕様なので、そのこととなにか関係があるのかもしれませんね・・・(謎)