2017/03/26

SPACEキーを押すとモデル情報ダイアログ(ジオロケーション情報)が表示されてしまう件

最新版の SketchUp 2017 になってから、時々、選択ツールのショートカットである、スペースキーを押したときに、選択ツールではなく、「モデル情報」ダイアログが表示される状況となってしまうことがあります。うまく動いているときは問題ないのですが、なぜかこの症状となってしまうとなおりません。OS X ElCapitan より前の OS ではこの症状はなかったのですが・・・

最近ようやく解消方法について、いくつか情報を発見することができました。
一つは SketchUp.com の HELP の下記のリンクです・・
https://help.sketchup.com/en/article/166485

Mac の [システム環境設定] の [キーボード] の [ショートカット] についても 2017/3/22 に下記リンクが公開されました・・
https://support.apple.com/ja-jp/HT204434


解消方法は、[システム環境設定] の [キーボード] の [ショートカット] で表示されるダイアログで、[フルキーボードアクセス] の有効範囲を示すラジオボタンを、「すべてのコントロール」ではなく、「テキストボックスとリストのみ」とするということです。
このラジオボタンの切り替え自体のキーボードショートカットが「Ctrl+F7」(LapTop の場合は「Ctrl+Fn+F7」)というわけです・・

ちなみに、「すべてのコントロール」が指定されている状況で SketchUp を起動すると、画面左下のアイコンが、下記の様に青くハイライトされています。
この状況でスペースキーを押すと、マウスがなくても対象をクリックしたことにできるわけです。初期設定が左下のアイコンだったため、スペースキーを押すとモデル情報ダイアログのジオロケーション情報が表示されてしまっていたわけです。
ちなみにこの状況でTABキーを押すと、ワークスペースの周囲に表示されているアイコンを順番にハイライト状況にできます。スペースキーでそのアイコンを選択できるというのが、[フルキーボードアクセス]での[すべてのコントロール]を選択可能にするという設定というわけです。

OS X のアクセシビリティーに関する機能アップの影響だったということで、MAC 固有の症状でしたが、ようやくすっきりしました・・

2017/03/14

さよなら Photo Texture

SketchUp の「場所を追加 (Add Location)」コマンドおよび、「写真テクスチャ (Photo Texture)」機能に関する、大きな発表がありました。

Google から Trimble SketchUp となって5年経過となる 2017/5/22 以降、無償で利用できていた Google Terrain Server が猶予期間が終了するため、利用できなくなります。現時点で「場所を追加」または「写真テクスチャ」コマンドを実行するとウィンドウの上部に FAQ へのリンクが表示される様になっています。

場所を追加 (Add Location)
写真テクスチャ (Photo Texture)

ヘルプセンターの記事を要約すると、以下の通りです・・

・2017/5/22 以降 Google のデータサービスの無償提供が終了する
・Trimble は地理データプロバイダを変更して、2017以降も「場所を追加」機能を継続する
・ただし、SketchUp Make 2017 は地図情報形式(OpenStreetMap)のみにアクセスでき、衛星画像と地形データ形式にはアクセスできなくなる
・SketchUp Pro 2017 は新たな地理データプロバイダの衛星画像と地形データ形式にアクセスできる(ライセンス料は Trimble が負担)
・「写真テクスチャ」機能は全てのバージョンでアクセスできなくなる
・my.SketchUp は SketchUp Make と同様(地図情報形式のみ)
・SketchUp 2016(Pro/Make) およびそれ以前の古いバージョンでは、どちらもアクセスできなくなる
・2017/4/5 ~ 2017/5/22 までの期間は、古いデータソース (Google) と 新しいデータソース (DigitalGlobe, TrimbleMapView) の両方が利用できる。

Trimble となって、去年の5月には、直接 GoogleEarth にデータを転送する「GoogleEath でモデルをプレビュー」コマンドがなくなり、今年の5月で完全に Google とは独立するということになるわけですね・・
5/22 までの間、Google のサーバーにアクセスできるうちに、必要なエリアは確保しておくと良いかもしれません・・

DigitalGlobe の衛星写真はすでに PlaceMaker でも確認可能なので、最新版を使っているのであれば何も心配はなさそうです。
しかしながら、仕方ないことだとは思いますが、古いバージョンで動いていた機能がなくなってしまうのは残念です・・ 

TrimbleMapView がどんな状況か?現状確認できていませんが、地形情報がどの程度のものとなるのか?可能になり次第チェックしてみようと思います。