2019/07/19

SketchUpPro 2019.2 ジオロケーション取込機能のアップデート!

今回リリースされた 2019.2 で、ジオロケーション取込機能がアップデートされました!

SketchUp は Google 時代は、XYZの原点に緯度と経度を指定して、GoogleMap の地図画像や衛星画像、3次元地形を取込むことが可能で、Google から Trimble に変わって5年の経過措置が終了した後も、Digitalglobe や OpenStreetMap から同様に取り込む機能は継続しています。

SketchUp で地形や衛星画像を取り込む際、いままでは最大範囲(約2km x 2km)を一回で取り込む場合、画像の解像度が低くなってしまうため、画像を拡大して解像度をあげて、数回に分けて取込を繰り返す必要がありました。

有償の PlaceMaker というプラグイン($199.00/年)にはこの作業を自動で処理してくれる機能もありますが、なんと今回のアップデートで、SketchUp の標準機能でも、広範囲を解像度を上げて取り込むことが可能となりました!

[場所を追加] コマンドを実行すると、新しいインターフェイスが表示されます。
たとえば、取込可能な最大範囲を表示した場合の解像度(ズームレベル)は15となっていますが、解像度をあげて、18とすると、取込可能な範囲は、画面のサイズの制限から、小さくなってしまいます。
このまま取り込むと、解像度は高いが、範囲は狭い状況となってしまうので、この解像度で広範囲が必要な場合は、範囲をずらしながら作業を数回繰り返さなければなりませんでした。
新しいUIでは、ズームレベルは小さいまま(広範囲のまま)、インポートレベルのスライダーで、範囲はそのままズームレベルを上げた画像を1回で取り込むことが可能となりました!
取り込まれたテクスチャを確認すると、DigitalGlobe のコピーライトのついた画像が指定した範囲によって自動的に分割されて取り込まれていることがわかります。
Google から Digitalglobe にサーバーが変更となりましたが、今回のアップデートで、SketchUp 単体でもここまでの解像度の画像が取込可能となりました。いろいろなプラグインも含めて、SketchUp での地形モデリング手法にまた選択肢が増えさまざまな利用が
考えられるのではないかと思います。

※ 本機能の実行には、SketchUpPro 版 または SketchUpStudio 版が必要です。





SketchUp Pro 2019.2 リリース!

SketchUpPro 2019.2 がリリースされました!
Mac版のリビジョンナンバーは 19.2.221
メジャーアップデートなのではないかと思えるほどのさまざまな新機能が追加されています・・
今回追加された新機能については、リリースノートブログで、テキストだけではなく、画像を交えて詳しく紹介されています

リリースノートの日本語訳は別ポストにするとして、まずはダウンロードしてインストール! ダウンロードはいつものこちらから・・
https://www.sketchup.com/download/all

今回のアップデートでは、SketchUp と LayOut を連携して図面表現する上で、気の利く新機能がいろいろ追加されました。
まずは、SketchUp の単位設定で、「長さ」「面積」「体積」の単位を個別に設定できるようになりました。
いままで、SketchUp で単位をmmに設定したモデルから、LayOut のラベルで面積を参照した場合、ものすごい桁数になってしまい実用できなかったところ、面積の単位を個別にmに設定して、気軽に面積をラベルで参照できるようになりました。
ラベルの引出し線は、透明にすれば、あたかもテキストで記入したように表現可能です。
(でもちゃんとモデルを参照して、変形すると数値も変わります!)

※ ㎡や㎥の表記が、相変わらず文字化けしますが、フォントをいろいろ変更してみると、ちゃんと表示されるフォントも発見できました・・ 


さらに、LayOut の寸法線は、引出し線の角度を自由に調整できるようになったので、今まで不自然だった3Dオブジェクトのアイソメ表現での寸法表記も、普通に表現可能です。
そしてさらに、寸法値は <> というタグで参照されるようになったため、編集して、寸法値の前後に文字を入力しても、モデルを参照した値とすることが可能です。(今までは編集してしまうと、単なるテキストとなってしまっていました。)

他にも、インポート可能なファイルを直接ドラッグドロップで、そのファイルタイプを感知してインポートできるようになったり、画像のエクスポート時にエッジのウェイトコントロール(線の太さのコントロール)ができるようになったり、詳細はリリースノートブログを参照してみてください。




2019/07/03

SketchUp 消しゴムコマンド


<機能1:消しゴム>

・クリックしてエッジを削除
・クリックしたままドラッグしてエッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめて削除



<機能2:消しゴムによる連続選択

・クリックしたままドラッグしてエッジを連続選択
→左ボタンを離さずに、[Space]キー(選択ツール)を押すと、削除はせずに選択状態をキープできる

→ここで、選択エッジを右クリックすると、コンテクストメニューから、[エンティティ情報]を表示して、エッジの属性を変更したり、[削除]・[非表示]・[エッジをソフトニング/スムージング]等も選択可能(以下連続選択で同様)




<機能3:エッジの非表示

・[Shift] を押しながらクリックして、エッジを非表示
・[Shift] を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめて非表示
→左ボタンを離さずに、[Shift] は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すと非表示にはせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)



<機能4:エッジのソフトニング&スムージング


・[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) を押しながらクリックして、エッジをソフトニング&スムージング
・[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめてソフトニング&スムージング
→左ボタンを離さずに、[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すとソフトニング&スムージングはせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)



<機能5:エッジのソフトニング&スムージング解除

・[Shift]+Option(MAC)/Ctrl(WIN) を押しながらクリックして、エッジのソフトニング&スムージング解除
・[Shift]+Option(MAC)/Ctrl(WIN) を押しながらクリックしたままドラッグして、エッジを連続選択
→左ボタンを離すと、連続選択したエッジをまとめてソフトニング&スムージング解除
→左ボタンを離さずに、[Shift]+[Option](MAC)/[Ctrl](WIN) は離して、[Space]キー(選択ツール)を押すとソフトニング&スムージング解除はせずに、選択状態をキープできる(機能2と同様)


<その他>

・[消しゴム]によるクリックでは、隠しジオメトリとなっているエッジは削除(選択)できないが、[消しゴム]による連続選択では、隠しジオメトリが非表示でも、ソフトニング&スムージングされたエッジを選択可能(但し非表示のエッジは選択できない)

・[消しゴム]で[面]をクリック/ドラッグしても、[面]は削除されない
・[消しゴム]で[面]を右クリックすると、コンテクストメニューから[面]を削除可能
 →[消しゴム]ツールから、[選択]ツールに変更しなくても[面]を削除可能