2011/10/10

GoogleSketchUp FREE版で DXF エクスポート

以前このエントリーで GoogleSketchUp FREE 版での DXF/DWG のインポート方法について記述していましたが、今回はその逆で、FREE 版の SketchUp から DXF をエクスポートする方法です。

2008/03/13 に公開されたコチラのリンクからプラグインをDownloadします。
公開されたのは3年以上前なので既にインストール済の方も多いかもしれませんね。
ソースコードもスクランブルされていないので内容を確認すると、最終更新は今年2月となっていました。


# SketchUp to DXF STL Converter
# Last edited: February 18, 2011
# Authors: Nathan Bromham, Konrad Shroeder


ダウンロードした skp_to_dxf.rb というファイルを、 Mac の場合、 Macintosh HD を開いて直ぐの場所にあるライブラリフォルダの、以下のフォルダにコピーします。
(すでにいくつもプラグインをインストールしている方にはお馴染みの場所ですね・・)

/Library/Application Support/Google SketchUp [VERSION]/SketchUp/Plugins/

プラグインをインストール後 SketchUp を起動すると、[プラグイン]メニューではなく、[ツール]メニューに、[Export to DXF or STL]という項目が追加されます。
(※他にもいろいろインストールしているので、表示はこのとおりではありません)


このコマンドは、実行する前にエクスポートしたいデータを選択状態にしておく必要があります。(逆に言うと、選択したものだけ DXF/STL エクスポートできるということです。)


オブジェクトを選んでコマンドを実行すると、単位設定と出力するファイルのタイプを聞いてくるのでそれぞれ設定し最後にファイル名を入力するとエクスポートされます。




出力される DXF の種類は4種類。出力されるデータはバイナリーではなく ASCII テキストデータなので、エディタで内容を確認してみると以下のようになっているようです。
・polyface mesh は面毎にその面を構成する外形線をPolylineとして出力
・polyline は面自体は出力せず、その外形線を Polyline として出力
・triangular mesh は全ての面を三角形に分割して、その面と外形を 3Dface として出力
・lines はオブジェクトを構成する外形線を全て単一の Line として出力
・stl は3Dプリンタ等が採用しているSTLフォーマット(三角形とその法線ベクトル)として出力

残念ながらこのプラグインは形状データのみを扱うのでテキストや寸法などはエクスポート出来ません。SketchUp でモデリングしたデータをCADに取込図面化する場合などは、linesオプションで出力すると、面を構成する線がダブらないのでよいかもしれません。


ちなみにPRO版でDXF/DWG出力する場合の出力時の設定オプションはこんなカンジです。
PRO 版でも STL フォーマットの出力はできないので、インストールしておいてもよいかもしれません。

すばらしいスクリプトを公開していただけている作者に感謝です・・

LayOut3 のカスタマイズ(1)縮尺

SketchUp もそうですが、LayOut は inch/feet 単位系のアプリケーションなので、デフォルト設定のままでは扱いづらい部分はカスタマイズしてしまいましょう。

まずは 縮尺 について・・・
SketchUp データを取り込んでパース表現している場合は縮尺は関係ないのですが、そのモデルを平行投影して、平面図や立面図・断面図などを表示する場合は、予め設定されている縮尺のリストから選んで縮尺を設定することになります。SketchUp側で予め縮尺が合うようにシーン登録しておく方法もありますが、 LayOut 側でのレイアウトに合わせて縮尺を変更したいこともあるので、使いそうな縮尺を用意しておくと便利です。

[LayOut]メニューの[環境設定]の[縮尺]

デフォルトで用意されている縮尺には、inch/feet 系の縮尺がたくさんありますが、ほとんど日本では使われないと思いますので、まずは全部削除してしまいましょう。(縮尺リストの部分をクリックして選択し、[ー]ボタンで削除。)
一部使える縮尺もありますが、リストはシーケンシャルに入力した順番で表示され、現状入れ替えができないので、一旦全て削除してしまいましょう。
あとは好みの順番で縮尺を[+]ボタンで順番に入力します。


これで、レイアウト中の縮尺設定で入力した縮尺をリストから選択可能になります。