2021/12/10

SketchUp WEB Dec.2021 アップデート (2) [なげなわ選択] ツール・その他・・

SketchUp WEB にもう一つ追加された、新たな選択ツールです・・

・[なげなわ選択] ツール 

SketchUp WEB の新たな選択方法として、手描きの範囲指定による選択が可能となりました。

ショートカットは [shift] + [space] です。
動作については [選択] ツールの範囲指定と同じ感覚で、矩形で範囲選択するかわりに、その範囲を手書きで指定する感覚です。

[選択] ツールの範囲指定では、左から右に矩形を描く場合は、その範囲内に完全にはいったもの、右から左に矩形を描く場合は、その範囲内に一部でもはいったものが選択されますが、[なげなわ選択] ツールの場合も、右回りで描くか、左回りで描くかで、同様の選択が可能です。

下記のとおり、修飾キーとの組み合わせも [選択] ツールと同じくアイコンが変化します。
[shift] (man/win) + [なげなわ選択] →  選択追加/選択解除
[option] (mac) / [alt] (win) + [なげなわ選択] → 選択追加
[shift] + [option] (mac) / [alt] (win) + [なげなわ選択] → 選択解除

これでいままでの選択と組み合わせて、さらに多様な選択が可能となりました。

少し前ですが、MindSightStudio からリリースされていた SketchPlus にも同様の [なげなわ選択] ツールがあるので、現行バージョンまたは古いバージョンでこの機能が使いたい場合は検討するといいかもしれません・・

・その他のアップデート

リリースノートによるその他のアップデートは以下のとおりです・・

・[フリーハンド] ツールのアップデート

曲線を描画した直後、[option][command](mac) / [alt][ctrl](win) キーでセグメント数を増減可能に

・[2点円弧] ツール、[3点円弧] ツールのアップデート

[command](mac) / [alt](win) キーで接線の推論をロック可能に

・[テープメジャー] ツールのアップデート

ツールがアクティブな時、カーソルが示す [座標]・[長さ]・[面積] がVCB およびツールTIPS に表示されるようにアップデート(これはデスクトップ版ですでに実装されていたものが WEB 版にも適用されたもの)

SketchUp WEB Dec.2021 アップデート (1) [タグ] ツールについて・・

SketchUp WEB ですが、リリースノートを見てわかる様に 2021年は毎月アップデートしてきており、2021/12/06 の最新アップデートでは、基本機能に関わる新たなツールが追加されました!

・[タグ]ツール

いままで、[オブジェクト/エンティティ] に [タグ] を割り当てる場合、その [オブジェクト/エンティティ] を選択して [エンティティ情報] パネルのプルダウンリストから [タグ] を選択していました。今回のアップデートで新たに追加された [タグ] ツールでは、[オブジェクト/エンティティ] に [マテリアル] を割り当てる [ペイント] ツールと同じ様な感覚で、[タグ] パネルのリストで選択した [タグ] を、直接 [オブジェクト/エンティティ] をクリックして [タグ] を割り当てる事が可能となりました。

[タグ] ツールは画面左のツールバーの [テープメジャー] ツール部分をクリックするとロールアウトします。
また、[タグ] パネル(日本語版では、現時点でまだ[SKETCHUP の互換性] と誤訳されているパネル)で、リストから [タグ] 名をクリックすることでも、[タグ] ツールをアクティブにできます。

※この [タグ] パネルでは、[タグなし] の表記がなくなりましたが、[エッジ] や [面] など、グループ/コンポーネント化されていない [エンティティ] に直接 [タグ] を割り当ててしまった場合等は、その [エンティティ] を選択した状態で [エンティティ情報] パネルの [現在のタグ] をクリックすると、[タグなし] を選択可能です。
さらに [タグ] パネルでは、[タグの色] で表示するトグルスイッチがついたので、[タグ] の割り当てをする場合に色分けしてわかりやすく作業すると良さそうです。([タグの色] で表示する場合、アイコンがカラーになって、タグ名の左にその色が表示されます。)
[タグ] の割り当ての操作が [ペイント] ツールと同じ感覚となったので、思いついて試してみると、修飾キー [command] (mac)/[alt] (win) を押した場合はアイコンがスポイトになり、オブジェクトから[タグ]をサンプリングできました。[タグ] パネルのリストも切り替わります。
[タグ] パネルのリストには [タグなし] がなくなったので、[タグ] ツールで [タグなし] を割り当てたい場合はこのスポイトで [タグなし] を吸い取れば割り当て可能です。
(この時のスポイトのアイコンは [ペイント] ツールの時と同じアイコンなのでちょっと混同しそうですが・・・)

また、[shift] (mac/win) を押しながら [タグ] を割り当てる場合は、アイコンが下記に変わり同一 [タグ] が割り当てられている [オブジェクト/エンティティ] をまとめて一回のクリックで別の [タグ] に割り当て可能です。(これも [ペイント] ツールと同じ動作です。)

現状WEB版のみで、デスクトップ版はアップデートされていませんが、次期 2022 版で採用されることを期待しています・・・





2021/09/15

SketchUp Pro 2021.1.2 リリース

 2021.09.14 (日本では 09.15 未明) アップデート版がリリースされました

前回 2021.1 および 2021.1.1 のアップデートでは SketchUp の基本コマンドと修飾キーに関する見直しがされましたが, 今回 2021.1.2 のアップデートでは前回のアップデートに対するユーザーからのフィードバックを考慮した見直しと機能追加, いくつかのバグフィックスが反映されたものとなっています.

Mac 版のリビジョンナンバーは 2021.1.331 となりました.

リリースノートはこちら・・

前回のアップデートでは修飾キー (Mac の場合 [option] ) がトグルスイッチとなり [移動] コマンドで修飾キーを押すと [複製] した直後もそのまま [複製] モードのままとなっていましたが, この動作に関してはユーザーからのフィードバックが多くあったようで, 今回のアップデートでは元にもどり [複製] が終わると [複製] モードは解除されるようになりました.

この仕様はこれはこれで1つのオブジェクトを直線上に配列複製するのではなく, 例えばいろいろな位置にランダムにクリックしながら(あるいはVCBから長さや相対座標を入力して)配置できるので機能追加でもあったわけですが, SketchUp がリリースされて20年, 使い慣れてきている [移動] コマンドの [複製] モードの仕様変更には多くのユーザーからのフィードバックがあり, 元に戻す判断となったのではないかと思います.

その代わりに今回のアップデートでは [移動] コマンドに新たな機能が追加されました.
[移動] コマンドを選択してから修飾キーを2回押すと, カーソルが変化して [スタンプ] モードとなります.
オブジェクトを事前選択していた場合は [スタンプ] モードにしてからオブジェクトの配置
の基準となる点をクリックし, マウスカーソルを移動して配置したいところでクリックするとスタンプを押すように連続して複製配置できます. 
[スタンプ] モードにしてからオブジェクトを選択することも可能で, その場合はいきなりそのオブジェクトの配置基準をクリックすることとなります.
[移動] コマンドでオブジェクトを少しでも [移動] してしまうと修飾キーは [複製] モードの切り替えとなるので, [スタンプ] モードに切り替えできません.
現時点では [スタンプ] モードではVCBから移動長さの数値入力 (あるいは相対座標入力) はできない様ですが, 将来のアップデートで対応できるようになればいいなと思います.

そのほか, 細かいところでは [スケール] ツールの中心を基準としたスケーリングをするときの修飾キーが, 前回アップデートではトグルスイッチとなったので押しっぱなしにする必要がなくなりましたが, 今回アップデートで従来通り修飾キーを押しっぱなしにしても動作するようになりました.

特筆すべきバグフィックスとしては WIN 版でオブジェクトを右クリックした時にコンテクストメニューがグレー表示となって選択できないというバグが今回のリリースで修正されました.

その他は以下のとおりです・・

・非常に大きなモデルがサイレントに保存に失敗する問題を修正, データの損失を防ぐためにエラーが表示される, これらのまれな障害の恒久的な修正は、今後のリリースに含まれる予定
・Big Sur OSを搭載したMacでモデルを開くときにアイコンの間隔が適切でない問題を修正
・ライブコンポーネントのインフラストラクチャを更新, ライブコンポーネントの動作は現在変更されていないが, 近い将来これらの変更によりライブコンポーネントの読み込み時間とコンポーネント間の使用の流動性を向上させることができる.








2021/07/02

SketchUp Pro 2021.1.1 リリース

2021.06.29 (日本では 06.30 未明) 前回同様リリース後のマイナーアップデート版がリリースされました・・ いくつかのバグフィックスに関するリリースノートはこちら

Mac 版のリビジョンナンバーは 2021.1.298 となりました

SketchUp Viewer も同時にアップデートされています・・
ところで SketchUp Pro 2021 リリース時には, いつもは同時にアップデートされていたQuick Reference Card が 2020 のままアップデートされていませんでしたが, 2021.1 のリリースで, 基本コマンド関係が見直され, これを機に Quick Reference Card も更新されています. 現状英語版のみですが, ダウンロードページリンクが追加されています.

















2021/06/09

SketchUp Pro 2021.1 リリース!

SketchUp Pro 2021.1 がリリースされました!

今回のアップデートは SketchUp の基本機能を体系的に深化する方向性とでも言うべきアップデートとなりました・・

Mac 版のリビジョンナンバーは 2021.1.278 です

以下、アップデートの概要です・・
リリースノートはこちら・・

・モディファイア(修飾)キーの切替(ON/OFF)について
SketchUp のコマンドはモディファイアキー (Mac の場合 command, option 等) によって
さまざまな動作をしますが, 今回のアップデートで切替方法が全般的に見直されました.
今回のリリースで, コマンド毎に修飾キーの状態 (ONなのかOFFなのか) が保存される様になりました. (一部例外あり)


・推論機能の事前設定 (Pre-Lock Inferences)
矢印キーによるロック機能を, 実行前にあらかじめ設定できるコマンドが増えました.
これは [長方形], [円], [ポリゴン], [回転] コマンドではすでに事前設定できていましたが, 
今回のアップデートで [線], [テープメジャー], [移動] コマンドにも適用されたものです.
(円弧系コマンドは対象外)

リリースノートでは各コマンド毎にそれぞれ可能となったことなどが記述されています.

その中で目を引いたのは以前紹介していた [消しゴム] コマンドですが, 機能に応じてカーソルが変化するようになりました.
・ステータスバーに表示されるインストラクションメッセージのアップデート
・面を描いた時, おもて面が上に
・ポリゴンメッシュのパフォーマンスの向上
・機能拡張メニューが常時表示され, [Extention Warehouse], [機能拡張マネージャ]が機能拡張メニューに移動
・LiveComponent が単位設定に連動
・IFC4 サポート
・Win 版 SketchUp/LayOut の PDF ライブラリがアップグレード
・LayOut の縮尺設定を直接入力可能に




2021/04/09

SketchUp WEB のアップデート!

WEB 版 SketchUp 2021/02/24 のアップデートでは, 現状 MAC のみの対応ですが, トラックパッドによるコントロールが追加されました. 

設定方法は SketchUp LAB の以下のリンクを参照してください.

https://help.sketchup.com/en/trackpad-controls


そしてさらにその15日後の 2021/03/11 のリリースでは, 以下のアップデートがありました. 

・タグフォルダ対応

[タグ]パネルが再設計されて,  [タグ]のフィルタリング, [タグ]による色付け, 名前または可視性による[タグ]の並べ替え(新しいオプション)が[タグ]パネルの上部に統合.

(※執筆時点で、[タグ]パネルの日本語訳がなぜか[SKETCHUPの互換性]となっていますが、エラーです)


・タグフォルダ割り当て方法の追加


新しいインラインの[タグ]の割り当てオプションを使用すると, エンティティ情報パネルを開かなくても事前に選択したアイテムに[タグ]を割り当てることができます.


具体的な手順は以下のとおりです.


(1) [タグ]を割り当てたいオブジェクトを選択

(2) [タグ]パネルのリストの[タグ]名の右にある「オーバーフローメニュー」(縦にドットが3つ並んでいるところ)をクリック

(3) 表示されたアイコンの一番左([タグ]の割当)をクリック




・SketchUp Shop および SketchUp for School も[タグ]フォルダ, [タグ]による破線パターンの割り当てに対応

その他 LiveComponent のパラメータ表示における表示単位に関する改善やいくつかのバグフィックスがありました.

このアップデートで WEB 版の SketchUp は DESKTOP 版 2021 と(Plugin に関する部分を除いて)ほぼ同等と言えるようになったのではないかと思います.


(※FREE版は機能制限されています. SHOP版とFREE版の比較はHP参照





2021/01/14

SketchUp Pro 2021.0.1 リリース!

 2021.01.11 SketchUp Pro 2021.0.1 がリリースされました・・

リリースノートによると、いくつかのバグがフィックスされた様です・・

Mac 版のリビジョンナンバーは 2021.0.392 です

リリース間もないので集中を避けるためなのかもしれませんが, 自動的にアップデートの案内が表示されない場合は、[SketchUp] メニューから [アップデートをチェック]すると, 以下のダイアログが表示されてアップデートできます.







2020/11/18

SketchUp Pro 2021.0 リリース!

SketchUp Pro 2021.0 がリリースされました!

Mac 版のリビジョンナンバーは 2021.0.338 です.

SketchUp ver.1 が2000年8月にリリースされてから20周年, 今回は新たな節目となるようです.





以下新しい事項の概要です. リリースノートはコチラ.

・新たなロゴアイコン

一連のアプリケーションアイコンが一新, Trimble カラーに統一されました.


SketchUp

LayOut

StyleBuilder



関連するコマンドアイコン等も一新されたました.




・タグフォルダ

タグフォルダでタグを階層化することが可能となりました. タグフォルダ単位で表示/非表示の設定も可能です.

・タグのフィルタリング

タグをキーワードで検索(フィルタリング)できるようになりました


・Live Component の設定

先に3DWHに公開された LiveComponent はブラウザ上でパラメータを設定して形状変形してダウンロード後はパラメータの設定はできませんでしたが, 2021 では LiveComponent をダブルクリックするとパラメータを設定するウィンドウが開き、設定状況を変更できるようになりました.


・PreDesign

SketchUp Studio サブスクリプションには Sefaira という WEBアプリと連携した環境解析プラグインがありますが,  SketchUp Pro サブスクリプションでも PreDesign という新たな WEBアプリが利用できるようになりました。

ファイルメニューから 「PreDesign を開始」を選択すると, ジオロケーション情報(緯度・経度)から、建築設計等する上で抑えておくべきさまざまな環境情報にアクセスできます.



・.SKPファイルフォーマットの再構築

今回 SKP ファイルの内部データフォーマットが大幅に改善されました. 

今まで作成していたデータを 2021 で開いてそのまま保存すると, データによっては差があるとは思いますが, ファイルサイズが大幅に減少します.

さらに, 今回からモデル情報からバージョンナンバーが削除されたので, 今後のアップデートではバージョンの違いはなくなるのかもしれません.(2021 でも 2022 以降のデータが読める?)



・ダイレクトダウンロードによるアップデート

今まではファイルメニューから「アップデートをチェック」した場合、新たなアップデートがあるかどうかわかるだけでしたが, 2021からはそのままダイアログからアップデートをダウンロードできるようになりました. また, ファイルメニューから「アップデートをチェック」しなくても, SketchUp 起動時に自動的にチェックするようになり, アップデートがある場合はダイアログが表示されます.


・対応OSの変更

Windows10

macOS BigSur(11), Catalina(10.15), Mojave(1014)


その他の項目はおよそ下記のとおりです. 詳細はリリースノートを確認してみてください・・


・Mac版 LayOut でのトラックパッド対応

・LayOut のタグフォルダ対応

・モデルのエラーチェック

・テープメジャーツールのバグフィックス

・レポート生成のアップデート

・モデル情報から, バージョン情報が削除

・Ruby のバージョンが 2.5.5 から 2.7.1 にアップグレード


2020/10/28

SketchUp LAB

先日公開された Live Component について、SketchUp.com のヘルプページに記述がありました。

SketchUp LAB という、閉じたベータテストとは別のあたらしいパブリックなテストプログラムということのようで、その第一弾として Live Component が公開されたということです。


現時点では、パラメトリックに変形してダウンロードするのみですが、将来、独自に Live Component を作成できるようにもなっていくようです・・

その他現時点でのいくつかの問題点(?)の記述の概略です・・
・サファリはWebGLをサポートしないので最新版の Chrome, Firefox, Edge を推奨
・階層化されたオブジェクトはすべて[グループ]で構成されていること
・階層化された[グループ]には名前(インスタンス)に[オブジェクトID]が入力されていること
・全ての面が三角形で構成されていること
・単位がメトリック系のみ
・ダウンロードできるファイル形式はVer.2020のみ

LiveComponent についてのディスカッションや、問題点や要望の報告は、フォーラムに専用のスレッドが用意されているので、 Google翻訳してポストしてみましょう!

2000年に SketchUp ver.1 がリリースされてから20年・・

今後の SketchUp がどこへ向かうのか? 使い続けながらその動向も見て行けたらなと思います・・


2020/10/21

3DWarehouse に新たなコンテンツ! Live Component が公開されました!

 3DWarehouse から, 新たなコンテンツとして 「ライブコンポーネント (Live Component)」 をダウンロードできるようになりました.

直接オブジェクトを選択するのではなく, まずなにか検索するか、カテゴリを選択します.
(日本語表示とする場合は, トップページの最下段, 右下の言語設定を「日本語」にします.)

左側に表示されるメニューの最下段, 「高度(Advanced)」をクリックすると, フィルタリングオプションが表示されるので, ここで「ライブコンポーネント(Live Component)」をのスライダをクリックしてアクティブにします.
これで「ライブコンポーネント」が検索可能となります.
いままで、ダイナミックコンポーネントには緑のDのアイコンがついていましたが, ライブコンポーネントには白い稲妻(?)アイコンがついています.

目的のコンポーネントをクリックすると、次の画面で拡大表示され形状を確認できますが, ここでさらに「設定(Configure)」ボタンをクリックします.
(ここから先はログインしていない場合はログイン画面が表示されます.)

次の画面では Web版のビューアが起動して, ローテート・パン・ズーム・全体表示・影のオン/オフが可能となります. 右側には変更可能なパラメータの一覧が表示され, スライダや数値を直接入力してリアルタイムに形状をパラメトリックに変形できます.
形状を決定したら「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロードできます.

ダウンロードしたライブコンポーネントを SketchUp で直接開いた場合は「グループ」となってしまうので, 「コンポーネント」とする場合はファイルメニューから「インポート」します.

現時点では SketchUp 内から直接ライブコンポーネントにはアクセスできません. また残念ながら「ライブコンポーネント」はWEB上でパラメトリック変形している時点では「ライブ」ですが, ダウンロード後は固定した「コンポーネント」となりパラメトリックな変形はできなくなってしまいます.
ダウンロード後は「ダイナミックコンポーネント」となってオフラインでも変形できたらさらにいいのかもしれませんが, その分のコードを内臓するとデータサイズは増えるため、ある意味この方法が正解なのかもしれません・・

英語ですがフォーラムに詳細がポストされています.












2020/08/11

SketchUp Pro 2020.2 リリース!

SketchUp Pro 2020.2 がリリースされました!

Mac 版のリビジョンナンバーは 2020.2.171 です.



Mac 版のインストーラですが、2020.0 から 2020.1 までは Win版と同様に実行形式のインストーラとなっていましたが, 今回のリビジョンアップでまたもとの *.dmg 形式に戻りました. (Win 版は変更なし)
インストーラを実行する場合は, どの言語をインストールするか選択する必要がありましたが Mac 版はその必要がなくなり, 今回のリリースからはサポートされる全ての言語(英語の他に12か国)のリソースファイルが入ったままとなり, macOS の [システム環境設定] > [言語と地域] で最優先する言語を変更するか,個別にアプリケーションを選択してどの言語で起動するか指定して切り替えることができるようになりました。

SketchUp Pro 2020.2 の新機能については公開されたリリースノートに記述されています.

・統合エッジ (Weld Edge)

今までプラグインで実現されていましたが, 標準機能としてエッジの統合 (Weld) ができるようになりました. 
SketchUp のエンティティのうち閉じていない線形要素には, [エッジ (Edge) ], [円弧 (Arc)], [ポリゴン (Polygon)], [曲線 (Curve)] がありますが, これらの要素を端点で接続させてもそれぞれの要素は独立しています. 今回のリリースではこれらの接続された複数のエンティティをまとめて選択してコンテクストメニュー(右クリック) または[編集]メニュー>[(N)個のエッジ] から [統合エッジ]コマンドで1つの曲線(Curve) エンティティに統合できるようになりました. 

アップデートされたヘルプページも参照してください.

単に1本だけのエッジも [エッジを統合] 可能で [曲線] エンティティに変換されます.
直線状に並んだ2本の [エッジを統合] した場合, 接続部分の中間点がなくなるわけではなく, 2つのセグメントで構成された [曲線] となります. 
[曲線]エンティティとなるので, [面] を構成して Push/Pull した場合, 立ち上がった部分は [サーフェス] となり [ソフトニング/スムージング] されます.

・[線] ツールの推定機能の ON/OFF

今まで [線] ツールでは自動的に座標軸や任意の角度のエッジに対して推定機能が働いていましたが, この機能の ON/OFF を Command(Mac)/Alt(Win) キーで切り替えできるようになりました. 切り替えは単に ON/OFF ということではなく, 以下の3つの状態を切り替えるものとなります.

(1) 全ての線形推論を OFF (赤, 緑, 青, マゼンダ)
(2) マゼンダ(平行/垂直) のみ ON
(3) 全ての線形推論を ON  (赤, 緑, 青, マゼンダ) ※デフォルト

アップデートされたヘルプページに詳細が記述されています.

軸に対してほんの少し角度がついた線を引きたい時, いままでは推定機能が働いてしまいなかなか思うように引けなかった状態がありましたが, 今回のアップデートで推定機能を OFF にすることで解決できるようになりました.


・LayOut で破線のスタイルの上書き

今まで [タグ] で設定されていた破線のスタイルは LayOut 側ではその太さと破線のピッチの倍率指定しかできませんでした. 今回のアップデートでは SketchUp 側の [タグ] での設定とは別に LayOut 側で, 破線の種類, 線の色, 破線のピッチ(倍率), 線の幅(太さ)を個別に指定できるようになりました. いつでも SketchUp 側の [タグ] で設定されていた状態にリセットも可能です. 

詳細についてはアップデートされたヘルプページを参照してください.

・LayOut の選択と変形の改善

今までは LayOut に取り込まれた SketchUp モデルやイメージデータを移動・変形(拡大/縮小)する場合その状態がリアルタイムに描画されていましたが, 今回のアップデートからリアルタイム描画はされず, 選択した青い枠のみが移動・変形(拡大/縮小)され, 確定後に結果が描画されるようになりました.

アップデートされたヘルプページも参照してください.