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2015/04/05

LayOut の寸法線のカスタマイズ

SketchUp による Information Model を取込み、 LayOut で Drawing として表現する上で、LayOut の寸法線はどこまでカスタマイズ可能なのか? さまざまな 2D-CAD ではかなり細かな設定が可能ですが LayOut で 2D-CAD 的 Drawing 表現がどこまで対応できるのか検証してみたものです。
上記の寸法線は LayOut で 1/50 程度の Drawing を表現する上でカスタマイズしたものです。それぞれ選択すると、[寸法スタイル]と[形状スタイル]そして[フォント]ダイアログで表示される内容は同じですが、上の寸法線は、下の寸法線と比較すると、引出し線の両端部 a と b の部分がゼロとなっています。
[寸法スタイル]で設定可能なのは、ダイアログにあるとおり、寸法値の表示位置(ラインの内側・上・外側)、寸法値が小さい時の表現方法、単位の表示の有無、縮尺、長さの単位と精度、角度の単位と精度などです。
[形状スタイル]ダイアログでは、寸法線の線種・太さ・スタイル・両端のマーカーの種類とサイズ、文字部分の背景色(塗りつぶし)などが設定できます。
そして、寸法値自体のテキストの色やフォントの種類・サイズ・フォントの色・書式などは、[フォント]ダイアログで設定です。

これまでのダイアログでは、寸法線の引出し線の設定は見当たりません。当初はこの部分は設定できないものとあきらめていたのですが・・・
実は寸法線は、右クリックしてコンテクストメニューから[分解]すると、複数のパーツに分解できます。それぞれのパーツは LayOut の [ライン] と [テキスト] なので、寸法線の引出し線部分も、単に [ライン] で構成されていることがわかります。
分解せずに、この引出し線部分の [ライン] の [形状スタイル] を設定する為には、まず、寸法線を選択して ダブルクリックします。(SketchUp の グループの中に入るイメージです)
寸法値の部分をダブルクリックするとやり易いと思います。
ダブルクリックした直後は、全ての構成要素が選択された状況ですが、この状況であれば引出し線部分のみを左右個別に選択可能です。(なにも無いところをクリックしてしまうとグループの外に出てしまうのでご注意を・・)
引出し線のみを選択できたら、あとは[形状スタイル]ダイアログで、端部のマーカー(開始矢印/終了矢印)とそのサイズをカスタマイズします。
上記の通り、見た目はちょっとわかりづらいですが、開始矢印側 (a側) はプルダウンの一番上 (マーカーなし) 、終了矢印側 (b側) はプルダウンの一番下 (端点から延長方向に同じ線) が設定されています。要するに、引出し線と寸法線の交点のマーカーが、単に延長線で、その大きさが設定されているわけです。はみ出す部分を無くしたい場合は数値をゼロにするか、開始矢印側と同じく、プルダウンから一番上を選択します。
あとは、a側ですが、拡大してよく見ると、端点を示す水色のポイントが2つ表示されています。この部分の内部的なしくみはわかりませんが、端点部分の水色のポイントは、マウスでドラッグして位置を変更できるので、コチラ側はなるべく拡大して、好みの位置に変更するという状況です。左右独立しているので、両端の位置を合わせてカスタマイズ完了です。

出来あがった、オリジナル寸法線は、スクラップブック化しておきましょう。スポイトでこの寸法線のフォーマットを吸い取ってから、寸法線コマンドを実行すると、以降は同じ書式で寸法線が描画可能です。

SketchUp 2015 から採用された LayOut のラベル機能とあいまって、Information Modeling された 3D Object を LayOut で Drawing 表現可能となり、これは実務レベルでも新たなワークフローとなってきています。









2014/11/14

超・強力になった LayOut2015 のラベル

LayOut2015 のラベルツールですが、まず、いままで引出し線は1つのセグメントまたは曲線でしたが、今回2つのセグメントで構成される引出し線がデフォルトとなりました。
(1セグメントの場合は、2点目でダブルクリック)
表面的にはこれだけなのですが、超・強力になった続きがあります・・

いままでも LayOut に取り込んだ SketchUp データに、引出し線・寸法線を記入する場合、コンテクストメニューで、「オブジェクトスナップ」をチェックしておけば、
SketchUp モデルの端点・エッジ・面・グループ・コンポーネント・ダイナミックコンポーネントにアクセスして、その属性情報をそれぞれ取得できていたのですが、属性情報が複数ある場合、それらを選択することはできませんでした。
例えば、あるグループ図形(ソリッドモデル)の体積を参照したいのに、そのグループ図形の属性情報として、グループ名になにかテキストを入力してしまうと、体積ではなく、グループ名がラベリングされる仕様となっていました。

今回のアップデートでは、まさにそこが大幅に機能強化され、LayOut 側でラベリング時にどの属性情報を記述するか、選択可能となりました。
さらにそれだけではなく、いままでは、ラベリングされたテキストは、クリック(モデル参照)時にSketchUp データの属性を読み込んでテキストに変換されていたため、たとえば、参照している SketchUp データを変更した場合、 せっかく LayOut でそれを感知して、SketchUp データを更新(リロード)した場合であっても、すでにラベリングされていたテキストは更新されず、変更内容がある場合は、再度ラベリングしなおさなければなりませんでした。

なんと今回のアップデートでは、この部分も改善され、モデルの属性情報に変更があった場合、そこを参照していたラベルのテキスト内容もモデルに合わせて更新される様になったのです!!

今回のアップデートは SketchUp + LayOut による 3D model に連動した Document 作成にさらなる飛躍をもたらすものだと確信している次第です・・

SketchUp + LayOut の場合、この機能をどう使うかについては特に決まり事はなく自由です。参照可能な属性情報は、以下の通りです。

モデリングデータはほとんどがグループ化されていると思うのでまずはグループの場合
SketchUp 側でグループ化した場合、エンティティ情報を見ると、デフォルトではグループ名は空欄で、ソリッドの場合体積情報が表示されています。<名前>の欄になにかテキストを入力すると、その内容を LayOut 側で選択してラベリングできますが、さらに<体積>も選択(あるいは1つのラベルに両方表示)出来る様になりました。

ラベルツールで、最初にどこをクリック(参照)するかで、ラベリングテキストとして選択できる内容が変わってきます。まずは、「点」と「線」と「面」。
「頂点」をクリックした場合は、モデルデータの原点からの絶対座標<コーディネート>
「エッジ」をクリックした場合は、クリックした線分の<長さ>
「面」をクリックした場合は、クリックしたエリアの<表面面積>

また、選択したモデルデータがグループ化されていて、ソリッドだった場合、ラベル時に表示される自動テキストに似た<>で囲まれたタグテキストの下の水色の▽をクリックすることでダイアログが表示され、ソリッドグループの<体積>、名前欄にSketchUpで入力したテキスト<グループ名>も選択できます。

コンポーネントの場合はさらにコンポーネントとしての<定義>という、選択可能な属性情報が増え、<種類>欄で例えばIFCタグを選択すると、自動的にコンポーネントオプションに、さらにいろいろな属性を入力できる様になります。(IFCタグを入力して LayOut の ラベルで参照する場合は、少なくともコンポーネント化することが必要ということです。)

加えてさらに、ダイナミックコンポーネントとすると、属性情報自体を自由に定義して追加できるので、パラメータと連動する複雑な図形処理をしなくても、また、IFCタグなどを利用しなくても、単にコンポーネント化したモデルデータにオブジェクトとしての様々な属性情報を持たせただけのダイナミックコンポーネントとする事ができ、それを LayOut で参照できるようになるわけです。

2015では、IFCのインポート・エクスポートも可能となり、他のBIM系ソフトウェア(ArchiCAD, Reivt, etc) との実際のデータ交換など、まだまだ試さなければならない事も多いですが、まずはとりあえずグループ化・コンポーネント化した 3D モデル情報と連携する LayOut によるドキュメント作成にはかなりの期待ができると思っている次第です。

ちなみに、Label Tool では、上記の SketchUp モデル参照時のタグだけではなく、LayOut の [ドキュメント設定] の [自動テキスト] で定義されているタグもそのまま利用可能で、自分で定義したカスタムタグも利用可能です。
逆に言うと、タグによる参照が先のバージョンで実現できていたので、今回のアップデートも可能になったのではないかと思います・・ 

PS:単位の記述で、2乗と3乗の数字の部分が文字化けしている様です・・日本語版特有の問題なのかどうか・・・ SketchUp Forum で問合せ中・・・